自然門武術 林 隆志先生に聞く

〈プロフィール〉
広島県生まれ、奈良で育つ。
21 歳の時に単身ニューヨークに渡る。
カンフー教室に入門、4年間の修行をへて、全米武術大会に出場するが惨敗した。
911同時多発テロを経験し、人生観が変わる。
人生に対して真剣に取り組むようになり、武術の稽古も熱心に行った。
その成果により2004年全米大会で優勝を果たす。
翌年も優勝したが3連覇はできなかった。

それを機に全米武術協会の提案もあり、本場中国福建省で修行する。
中国での修業は大変厳しいもので、ご飯を食べる手も毎日ふるえる程のものだった。

帰国後カンフー教室を開き、留学生や障碍者にも指導を行う。

2021 年5 月に『武術コミュニケーション』(パレード)を出版する。

自然門武術 呂耀鉄老師に師事する。
劉雲樵派八極拳と八卦掌も学ぶ。

自然門武術 HP
電話:080-3861-4520(林)
E-mail:japanziranmen@gmail.com

自然門武術の歴史

自然門武術は四川省峨眉山派系の武術で、創始者は徐矮子。
貴州省出身の方でそのほかはあまり詳しいことは残っていない。
四川省峨眉山で修行、峨眉山系武術、幼いころから軟硬気功等を修練し、内外家、南北派の武術に精通していた。
体が非常に小さかったようである。

二代目は湖南省の人、杜心五(1869~1953)で、6歳頃から梅花拳、南拳、武当拳を学ぶ。
13歳で徐矮子に自然門を学ぶ。
特に波脚(矮人歩)を授かる。
仕事はボディーガード。

三代目は湖北省、武漢出身の萬籟聲(1902~1992)。
北京で杜心五から自然門を学ぶ。
20歳頃、北京農業大学で学ぶ。
26歳、南京で行われた武術大会で学者や著名人から見いだされる。
最初の著書『武術集』を出版。
将軍の階級を与えられた初の武術家。
91歳で死去、偉大な武術家で学者でもあり、道教と漢方薬は専門家以上の知識であった。
十虎のうちの一人と呼ばれた伝説の武術家であった。

四代目は福建省、福州市出身の呂耀鉄(1949~2013)。
幼少から萬籟聲に26年間にわたって自然門を学ぶ。
37歳、萬籟聲から正式に独立を許され自然門武術館を設立。
41歳、福建省の伝統武術を代表して最上級部門で優勝。
42歳、日本に招かれて六合拳の演武をし、称賛される。
45歳、中国、香港合同国際武術大会で金メダルを5つ獲得する。
64歳、交通事故で亡くなる。

・A 級国際武術審判
・福建省武術議会理事
・福建省人体科学協会理事
・福建省気功協会理事
・自然門武術本部代表 正統四代目

動画紹介

林隆志先生による
自然門武術デモンストレーション

自然門武術の歴史(林隆志先生)

自然門武術の動作と呼吸について

自然門武術・八段錦(林隆志先生)