体癖〈第1巻〉

「学問が捉える人間は、普遍的、一般的人間でしかない。
 だが現実の人間は一人一人皆異なり、誰一人同じ人間はいない。
 まさに『万人は皆個人』である。」
長年の整体指導を通じて一人一人の人間に接し、このことを痛切に感じてきた著者。
人間は「同一の刺戟に対して同一の反応をするとは限らない」として、刺激-反応の間に介在する感受性の問題に注目しました。
同じ言葉がある人を怒らせ、ある人を笑わせるといったように、感受性の状況が反応を左右します。

さらに著者は、個人の感受性に固有のクセがあると指摘し、個人に繰り返されやすい生理的、心理的傾向、即ち体質や性格も、感受性のクセがもたらす現象として捉えます。
そしてこれらの現象を仔細に検討し、12種5類の体癖分類を体系化しました。
本書によって、読者は自分とその隣人が、かくも異なった世界に住んでいるということに気づくでしょう。

野口晴哉・著 A5判/上製本/324頁
販売価格 2,420円(税込)